PREP法・SDS法という文章の構成方法をご存じでしょうか?
文字でわかりやすく情報を伝えるためには、文章を順序良く構成することがとても大切です。
「Webライターとして記事を書いているがどのように文章を構成したらいいかわからず筆が止まってしまう」「会社でプレゼン資料を作っているが要点がまとまらない」といったお悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
そこで活用できる文章構成法が、PREP法・SDS法です。
それぞれの方法について、説明していきましょう。
PREP法とは?
PREPとは「Point、Reason、Example、Point」の頭文字をとったもので、日本語にすると「結論、理由、具体例、結論(まとめ)」で文章を構成する方法のことをいいます。
この構成のメリットは、最初に結論を書くため読み手に訴求したいことが真っ先に伝わるという点です。
結論が知りたいのに、だらだらと説明をされるとストレスを感じやすいものですが、PREP法を使えば読み手の記憶に強く残ってくれるので印象深くわかりやすい文章だというイメージを持ってもらえるのです。
最後にまとめとして結論を再度書いているのも、反復効果があり記憶に残りやすくなるでしょう。
PREP法の例文
1. Point(結論)
今回ご紹介するこちらのレストランは、敏腕シェフによる食材にこだわりぬいた料理がおいしいと話題になっています。
2. Reason(理由)
おいしさの秘密は、三ツ星レストランで修業した有名シェフが最高級の食材を目の前で調理してくれるから。
3. Example(具体例)
お肉は国産の黒毛和牛の希少な部位を使用し、鉄板でさっと焼いてくれます。中はレアで食べるととろけてしまうほど。使っている野菜もこだわりの有機栽培で、契約農家さんから直接買い付けているのだとか。
4.Point(結論)
おいしさの秘密は、徹底したこだわりを持った食材選びと、シェフの確かな実力によるものだったのです。
SDS法とは?
SDSとは「Summary、Details、Summary」の頭文字をとったもので、日本語にすると
「要点、詳細、要点」で文章を構成する方法のことをいいます。
一見するとPREP法と似た構造のように感じるでしょう。
確かに、要点を文章の最初と最後に持ってきて反復効果を狙うことはPREP法と同様の構成です。
しかし、要点で読み手の興味を引きつけ、一番伝えたい内容を詳細の部分に持ってくるというアプローチ方法の違いがあります。
SDS法は事実を簡潔に伝えたいときに使ってほしい方法なのです。
SDS法の例文
1. Summary(要点)
今回ご紹介するこちらのレストランは、若い人を中心に話題になっています。
2. Details(詳細)
三ツ星レストランで修業した有名シェフが、目の前で鉄板料理をふるまってくれます。食材も最高級の和牛を使用しており、野菜は有機栽培のものを指定農場から買い付けています。
3. Summary(要点)
今話題の食材にこだわりぬいたレストランに是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
PREP法は「結論」の部分が最も重要であり、結論を際立たせるために理由や具体例で味付けをしているイメージです。
一方、SDS法は「詳細」の部分が最も重要であり、物事を簡潔に伝えたいときはこちらを使用するとよいでしょう。
ライティングの基本であるPREP法・SDS法の使い分けをできようになることが、読みやすい文章を書く第一歩となります。ライターの方はもちろん、会社でプレゼン資料を作るときなども、改めて意識して使ってみてはいかがでしょうか。