家庭のケンカが無くなる!?お金のルールの作り方!

フリーランスの中には、配偶者やお子さんがいるご家庭も多いでしょう。家庭内での喧嘩、トラブルのほとんどは「家事」と「お金」です。

ここでは家庭で話し合うべきお金のルールについてご提案致します。

ルールを決める前にすること

ブラックボックス化を避けよう

夫婦ともにフリーランス、どちらか一方は会社員など家庭の形は様々ですよね。

フルタイムで共働き世帯の数も増えている今、お互いの収入を知らないという事態が起きやすくなっています。お互いに独立した収入があればあるほど、共通口座に一定額を入金し、残りは自由に使うという家庭が増える傾向があるからです。

「相手が貯金をしてくれているだろう」とお互いが自由に使った結果、世帯貯金がゼロということが起こりえます。

特にフリーランスの場合は、クライアントごとに入金日がバラバラで、忙しさにも波があります。ブラックボックス化しやすいので、お互いのお金を把握しあうことが大切です。

お金について話す機会を持とう

お金の話をするとき、誰か1人が強い決定権を持っていることが少なくありません。

管理するのは1人でも構いませんが、管理方法や使うルールはみんなで話し合って決めましょう。共有ができていれば不満も大きく減らせます。

見える化で現状把握をする

話し合うためには、まず現状把握からです。全てのお金の状況をまとめる必要があります。

最初に収入と支出に分けて一覧にするとわかりやすいですね。

フリーランスの方の場合は事業用と家庭用のお金をしっかりと分けるところから始めましょう。仕事に波があっても、ある程度の見通しは立てられるはずです。最低限、これぐらいは家庭用に回せるだろうという金額をベースにします。

また、支出は事業用と家庭用を分けて管理し、どんぶり勘定にならないよう注意が必要です。

貯金、生命保険、家などの不動産、車などの資産、ローンなど負債がどれだけあるかも同じようにまとめましょう。

お金のルールを考える

現状の見直しをする

家庭用の収入と支出、資産が洗い出せたらムダが無いかを家族でチェックします。

まずは、毎月必ず発生する固定費(家賃、保険など)を見直すと効果的です。

それから、日々の無駄遣いを見直していきましょう。

何を将来したいかを考える

現状の把握は終わったら次はお金のルールを決めます。

お金のルールとは「何にどう使うかを決めること」です。

まずは、将来にやりたいことを書き出して見ましょう。「海外移住」「お店を出す」「日本一周」など、実際できないかもしれないけどやりたい夢も重要です。

ゴールを決めることで、どう使うかの計画を立てられ、実現へと歩き出せます。

ライフイベント表を作り将来を予測する

「何歳まで生きるか」もゴールの1つです。

将来に発生するイベントを年齢ごとに書き出しましょう。これが「ライフイベント表」です。将来したいこと、出産、家の購入、車の買換、親の介護、家電の買換など細かく落とし込むようにします。将来の収入が書きにくい場合は、ひとまず現状維持として考えましょう。

貯蓄も「将来」どう使うかの1つです。ライフイベント表により、老後までトータルでいくら余るか、不足するかが分かるようになります。

金融庁HP「ライフプランシュミレーション」にて作成

月単位の予算を作る

将来何に使うか、いくら使うかが把握できるようになりましたね。

そうしたら毎月の収入から、どれだけ将来に回すかの振り分けをしましょう。

残った分(収入 - 将来に使う分)で生活をするようにすれば、浪費を防ぐことができます。

残った分の使い道も家計簿などで内容を把握すればムダを抑えられますよ。

まとめ

家庭内でのお金のルール作りは、現状を把握して将来目標を決めることです。

中でもとても重要なことは「全員で情報と目標を共有すること」です。

半年か1年ペースで定期的に見直しを行い、計画と実際の差をチェックしましょう。

家庭内のお金のトラブルも防げて、円満な家庭生活を送れるはずですよ!

さかもと しおり

夫と猫ちゃんズと4人暮らし。
ゼネコンの一般事務員として社会人スタート。宅建士、FP技能士、施工管理技士補など資格取得し、取締役として企業経営も経験。

現在は大手資格予備校の講師、個人事業主向けコンサル、ライター・WEBデザイナーの道を進んでおります。波乱万丈の人生ですが、「大丈夫、世話ねぇよ!」(群馬弁)の精神と、今までの経験を生かし豪快に生きています。

趣味は宝塚歌劇団の舞台鑑賞とアウトドア(釣り・登山・自転車など