取材はライティングのクオリティを左右するための重要な仕事です。
「取材で聞きたいことが聞けなかった」という場合は、ゲームの様にリセットができません。
「緊張していたんです…」という理由を後から言っても取り戻すことができないので、まさに一発勝負です。
この記事では、ライターが取材する際に最低限押さえておきたいコツについてご紹介していきます。
取材対象を徹底的に調べる
取材の武器となるのが「情報量の多さ」です。
取材の前には、取材対象者の情報を隅々まで徹底的に調べておくと良いでしょう。
基本的な情報はもちろん、取材対象者のホームページ、世間の評判・ニュースなど、できるだけたくさんチェックしておきましょう。
もちろん、調べた情報がすべて取材に活かせるか?というと活かせないこともあります。
しかし、情報を知っているということが大事なのです。
取材で直接の話題とならなくても、ライティング時に生かせる場面もあるでしょう。
また、情報を把握しておくことで取材が「情報を聞くだけ」から「質問・提案する」にまで高められ、深堀していくことによって密度の濃い情報が得られるのです。
質問を事前に共有する
取材の時間は限られています。
取材対象者が多忙な方だとわずかな時間しか取れない場合もあるでしょう。
「聞きたいことがきけなかった…」ということにならないように、取材の目的や質問を事前に相手と共有すると良いでしょう。
相手も事前に質問を考える時間があれば、効率よく取材できるようになります。
余裕をもって現地に到着する
取材時間ギリギリに現場に現れて、あわただしく取材が始まる…
そういう状態だとポテンシャルを発揮できない可能性が高いでしょう。
取材当日は、交通機関の遅延や取材対象の急な用事など、どんなトラブルがあるのか分かりません。
余裕をもって15分前には現場近くに必ず到着し、資料や質問内容の見直し・シミュレーションなどして取材に備えること。
そして、取材相手を訪ねるのは5分前がベストです。
ちなみに私は取材の40分〜1時間前には現地近くに到着するように心がけています。
少しせっかちかもしれませんが、遅刻をすると一発アウトで取引がなくなる場合もあります。
リスクを天秤にかけるとせっかち過ぎる方が良いでしょう。
相手が会話をしやすいように場を和ませる
取材は情報を淡々と聞き取るだけではいけません。
取材対象者や同席者との会話を和ませることもライターの仕事といえるでしょう。
会話が盛り上がると、取材対象も饒舌になるのです。
他のライターでは聞けなかった情報を聞き出せる可能性もあるでしょう。
また、会話を心地よくできる相手は取材対象者や同席者からもいいイメージを持たれるものです。
「このライターにもっと協力したい」そう思われると、やり取りもスムーズになります。
記事の内容も格段に良くなるでしょう。
取材の最後に脚色の許可を取る
取材対象者によっては、口数が少ない人もいるでしょう。
こちらがどう促しても、思うように情報を得られないこともあるものです。
情報が足りない場合は、ライターが提案して話を深掘りする必要もあります。
取材対象者が口数が少な過ぎる場合は「はい・いいえ」さえ答えてくれれば記事として成り立つようなヒアリングの仕方に切り替えることも必要です。
「ヒアリングがあまり出来なかった〜!どうしよう…」という場合は、ある程度の脚色を入れる許可を取材対象に取るようにしましょう。
根も葉もないことを書くのはもちろんいけません。
しかし、語尾や文章の構成で取材対象者の魅力をよりアピールできるか?は、ライターの腕前次第です。
ライターが取材する際のコツについてお伝えしました。
取材の前準備や取材当日の会話など、質のいい取材のためには押さえておきたいコツがあります。
質のいい取材ができるのかどうかは、事前の準備で9割決まる と言われています。
今後取材の機会があるという方は、この記事の内容をぜひ参考にしてみてください。