物書きを始めると、もっと速く書きたい!たくさん書きたい!書くのにすごい時間かかる~!なんて思うタイミングがやってきます。
実は速く書くためのポイントはとってもシンプル。
しっかりとした設計図「構成」をつくること。
丁寧に構成するとサクサク書けて、かえって速く書けた!ってこと、よくあるんです!
ということで、10年間企業ライターとして鍛えてきた、わたくし矢緒流の「文章を速く書くコツ」をお伝えしようと思います。
しっかりした構成をつくるための「5つのポイント」
さて、もし家を建てている途中に「やっぱり違う感じの家にしたい」なんて考えたらどうなるでしょう?
仮に対応できたとしても設計を考え直すなんて、家が完成するまで余計な時間がかかってしまいますよね。
ライターも同じ。もし途中で構成を変えたらスムーズに執筆できなくなります。
後から構成を変えることのないよう、記事を書き出す前に十分な準備をしましょう!
1. テーマ・キーワードを確認する
テーマとキーワードを掘り下げて考えます。
具体的には「どんなユーザーへ」「何を伝えたいのか」。
クライアントがいる場合は、クライアントの意図を確認しましょう。
2. テーマをよく調べ、情報を集める
文章を組み立てるために必要な素材「情報」を集めます。
ただし説得力のある文章を書くためには正確な情報が必要。
執筆内容に合わせてインターネットや本等から、十分な下調べをしてください。
3. 記事の骨組みと着地を決める
テーマに対する素材(情報)が集まったら、記事をどう締めくくるか、着地を決めましょう。
そして同時に、矛盾がないよう構成を組みます。
構成の基本には「起承転結」「序破急」などの手法があります。
どの構成が向いているかは執筆する内容にもよるので、どちらも試してみてください。
ちなみに、起承転結を例にするとむかしばなし『桃太郎』はこんな構成になります。
- 起:拾った桃から桃太郎が生まれる。
- 承:鬼が暴れている。鬼退治に仲間を集める。
- 転:鬼退治に鬼ヶ島に向かう。鬼を討伐。
- 結:鬼の財宝を持ち帰る。(ハッピーエンド)
4. 思いつきはひとまず「そのまま書き出す」
文章を作らなければと気負うと手が止まってしまいます。
普段の喋り口調でいいので「こんなことを書きたい」と思ったら、まずは書き出すこと。
とりあえず口語でメモして、あとから文語に書き換えればいいのです。
アイデアが必要な時もこの方法は最適!一度出力すると次のアイデアが湧き出すことがあります。
5. 「時間」のルールを決める
納得できずにいつまでも執筆してしまうことがありますが、そんなときは締め切りがあると気持ちを切り替えることができます。
構成や執筆にかける時間をあらかじめ決める!これがとってもオススメです。
たとえば構成は10分、執筆は1時間などと設定してみてください。設定する時間はもちろん仮でOK!
目安を何分にしたらいいかわからないときは、全体の作業時間を想像し時給換算して目標を決める方法もあります。
ストップウォッチや携帯のタイマーを使って、どの作業に何分かかっているか計るのもいいですよ!
時間がかかる文章もあると割り切ること!
沢山執筆していくなかで、苦手な分野や時間のかかる仕事に直面することがあります。
本当に難しい執筆では、かかる時間を短縮することはできません。
無理に時間を短縮しようとすると、記事の品質が下がってしまいます。
こんなときは週・月単位で「執筆した文字数」と「執筆にかかった時間」を平均にしてみてください。
1記事あたりの平均処理時間があなたの目標とするものであれば、焦らなくても大丈夫!
ちなみに執筆のテーマに向き不向きはあります。すべてに完璧である必要はありません。
向いていないなと思ったときは無理をせず、自分の方向性に合ったテーマやクライアントを探してみてくださいね!