「取材したあとの原稿作成が上手くまとまらない」「読みやすくするコツを知りたい」そんなお悩みを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、取材記事の形式や書き方のポイントをお伝えします。
取材記事の3つの形式
取材記事と言っても、取材した内容をそのまま聞いた順番に書くわけではありません。
取材内容や記事の目的、読み手などのさまざまなことを考慮して、取材内容をより魅力的にしていく必要があるのです。そのためには、記事の形式も大事なポイントとなります。
記事の形式には、大きく次の3つがあります。
対談形式
取材対象と取材者または同席者が順番に登場する形式です。
一対一の会話形式で、質問と回答が交互に出てくる形が一般的でしょう。
実際の取材内容に近い形なので、臨場感がありリズムよく読み進められるものです。
また、質問に答える形なので知りたい情報をすぐに理解できるというメリットもあります。
ただし、取材の流れに沿うため、構成を組み替えることが難しく、得られる情報は少ない記事になる可能性があるので注意が必要です。
一人称形式
取材者の存在を隠して、取材対象者が一人で話しているような形式の記事です。
読み手に語り掛けるような形になるので取材対象者の人柄が伝わりやすく、伝えたい思いを強く感じられる記事になるという特徴があります。
一方で、考察や第三者の視点が入りにくいので、話題の切り替えや構成の管理が難しいという面もあるでしょう。
三人称形式
取材者が内容を伝える形式が三人称形式です。
取材者が話をまとめて伝え、取材対象者の話を「」などで表現するのが一般的な方法となります。
取材者の視点で書かれるので、構成を作りやすく読みやすい流れにしやすいものです。
ただし、硬い文章になりやすく取材者の思いや人柄が伝わりにくいという点もあるので注意しましょう。
取材・執筆の3つのポイント
取材記事の書き方のポイントとして次の3つを解説します。
- 必ずしも順番通りに書く必要はない
- インタビュアーの質問で文章の流れを作る
- 取材対象を尊重する
書き方のポイント1:必ずしも順番通りに書く必要はない
取材記事は、必ずしも聞いた順番通りの構成や聞いた内容をすべて書く必要はありません。
取材中の会話によっては、話が飛んだりしてまとまっていないことも多いものです。
記事の目的や読み手に合わせて、情報の取捨選択や構成の仕方など内容を精査していきましょう。
取材対象者の魅力をアピールしながらも、いかに読みやすい記事を作れるのかは、ライターの手腕が発揮されるところでもあるのです。
書き方のポイント2:インタビュアーの質問で文章の流れを作る
質問が唐突で、回答がどこにあるのか分からない…というような記事を読んだ経験のある方もいらっしゃるでしょう。
話が分断されている場合や、回答が見つけにくい記事では読み手も最後までついてきてくれないものです。
取材記事では、質問と回答はセットで書くことを意識するとよいでしょう。
とくに、「質問の最初を読むと回答の要約になっている文章」であれば、読みやすい記事となります。
書き方のポイント3:取材対象を尊重する
記事が完成したら、取材対象者に内容の確認をしてもらうようにしましょう。
記事を公開してから、取材対象者から「これは違う!」と言われるとトラブルに発展する可能性もあります。
内容によっては、修正を依頼されることもあります。
すべてを指示通りに修正しなければならないわけではありませんが、修正を拒否してしまうと取材対象者はいい気持ちはしないものです。
何を修正してほしいのかを確認しながら、記事の目的に合わせて修正していきましょう。
取材時に、記事の目的や修正可能な範囲などと伝えておくと、修正対応もスムーズにできるものです。
また、取材対象者のイメージを悪くすることや不利になるような表現はいけません。
そのような記事は、取材対象者の気分を害するだけでなく、トラブルに発展する可能性もあるのです。
取材対象者への尊重を忘れずに記事を書くようにしましょう。
取材や記事の書き方をお伝えしました。
より質のいい取材記事を書いてもらいたいという方は、編集プロダクションの利用を検討するとよいでしょう。
編集プロダクションに依頼すれば、プロダクション内のライターか外注ライターを使って、目的に合った記事が、編集された状態で納品されます。
取材・ライティングのご依頼を検討されている方は、まずは専門の編集プロダクションに相談すると仕事がスムーズです。