WEBライターにはリライトというお仕事があります。
言葉の通り「書き直しをする」という作業なのですが、具体的にどんな仕事内容かよく分かりませんよね。
ここでは、リライトの仕事について紹介します。
リライトとは何?
リライトとは、すでに公開されている記事を元にして構成を変更したり、文章の追加・書き換えを行ったりすることで、より高い価値を持ったコンテンツにすることです。
お仕事をする際には、クライアントが既に公開している原稿に対して「このように修正してほしい」と指示される場合と、ライターにお任せの場合があります。
指示がされない場合には記事を読み、どこを修正したら内容が新鮮になるかを考え、コンテンツ内容をもとに資料集めから始める必要があります。
リライトはテーマや伝えたいことそのものは変わりません。
想定される読者にとって、分かりにくい説明や読みにくい部分を改善し、より理解しやすい順序に構成をし直します。
コンテンツの質をアップすることを目的にするので、語尾の修正程度ではリライトとは言えないのです。
リライトが必要な場面
クライアントはどのような場面でリライトを依頼しようと思うのでしょうか?
代表的な例を見てみましょう。
1.自社のWEBサイトをブラッシュアップしたい
WEBサイトのリニューアルを検討しているときや、他社との差別化ができていないと感じているが表現方法に悩んでいるという場合に、文章のリライトで差別化を図ります。
また、今あるサイトを元にして、新たなユーザー層を獲得するためのWEBサイトを立ち上げる場合にもリライトは効果的です。
これは、元のデータをそのまま流用するとコンテンツとしての質が下がり、検索順位が下がってしまうことを防ぐためでもあります。
2.新しいテーマを探すのが難しいから
コンテンツ・マーケティングとして、コラム記事やメールマガジンなどのオウンドメディアなどが盛んに展開されています。
多くは事業に関連した記事が作成されますが、時間とともにネタ切れを起こしてしまいます。
既存の記事の切り口や構成を変えることで、別の記事として蘇らせることができるのです。
3.SEO対策を施したい
既存記事をにSEO対策を施すことにより、アクセス数が格段に伸びることがあります。
全く新しい記事を書くよりも効果があり、さらに作成時間も短くて済むのでライターとしてもクライアントとしても魅力的ですよね。
リライトする前に、どこを直せばよりアクセス数が伸びるかの分析が必要です。
分析にはSEO対策ツールなどを使用し、コンテンツの課題を見つけていきます。
「選ぶキーワードを変える」
「より専門的な内容や独自の情報を盛り込む」
「不要な情報を削除する」
など様々な角度からのアプローチを検討し、それを手がかりにしながら記事を作成しましょう。
4.記事の情報を最新のものにしたい
一度書かれた記事も時が経つと古くなります。
例えば、ブログで評判だったお店に行ってみたら2年前に移転しており、よく見たら記事が書かれたのは5年前だった…なんてこと、ありますよね。
古い情報はユーザーの信頼を失ってしまいます。
ターゲットのユーザー層が時間と共に変わり、記事の魅力が落ちているということもあるでしょう。
正しい情報がユーザーに届くように書き換えるのもリライトの役割です。
5.法改正により表現を変える必要がある
代表的な例としては医薬品や美容品などの効果・効能の表現があげられます。
数年おきに改正をされており、当時は使えた表現が使用できなくなることもあります。
課徴金制度(罰金)や社会的信用問題にもなるためリライトを行います。
リライトはただ書き直すだけで、最初から記事を作成するよりも簡単だと思った方もいるでしょう。
ですが、元のコンテンツをより魅力的に蘇らせるには、読みやすい表現を考え、新しい情報を盛り込み、SEO対策を行うなど様々な工夫が必要です。
とはいえ、何もないところから記事を書くライターのお仕事よりは初心者向きといえます。
初めての方は、初心者向けのマニュアルがしっかりとしたお仕事から受注するといいかもしれませんね。